2009/10/30

作山畯治、典子ご夫妻の二人展 in 新宿


ニューヨークで芸術活動を続ける作山畯治、典子ご夫妻が新宿で二人展を開催します。

2009年11月19日(木)~11月25日(水)
11:00~19:00(初日は15:00より、最終日は17:00まで)
ギャラリー絵夢
  〒160-0022東京都新宿区新宿3丁目33-10
  新宿モリエールビル3F
  中央通り沿い、大塚家具のそば

このブログで紹介してきました、私の最初のドキュメンタリー映画「ニューヨークで暮らしています 彼女たちがここにいる理由」に典子さんの生活を取材させていただいたのがご夫妻を知るきっかけでした。
お二人はブルックリンのプロスペクト公園そばの歴史的建造物エリアに30年以上お住まいです。

私は2007年に、100年前にコロンビア大大学院に留学した日本女性を追ったドキュメンタリー映画を製作しましたが、
この映画の史料調べの段階で、彼女のクラスメートの家がブルックリンにあることがわかり、さらに100年前の新聞等を調べていたら……、なんと、その家が作山宅だったんです!
で、今度は夫の畯治氏に家の歴史について取材し、映画に出ていただきました。
本当にご縁のあるご夫妻なのです。

ご主人はマンハッタンをモチーフにしたカラーの版画、
奥様はステンドグラスを創作されています。

お二人とも東京学芸大学T類美学科を卒業され、ニューヨークへこられてからも、ご主人はブルックリン大学芸術学部の大学院修了、奥様はコロンビア大で美術コースを学ぶなどアート一筋です。
しかし、お人柄はいたって普通(すみません)で日々の生活を愛し、創作活動を愛し、こつこつとご自宅近くの作業場へ通い作品を作り続けていらっしゃいます。

また、お二人はずーと現地の日本人学校の教師として指導にあたられており、
2007年にはご主人が長年の教育の功績として日本総領事館から表彰を受けました。

4年ぶり、待望の東京での二人展ですが、それまではほぼ年に一度、新宿タカノ画廊で二人展が開かれていました。
私もそこで素敵な作品に出会い、購入していま部屋の壁を飾っています。
タカノ画廊がなくなってからは、大阪で開催していたようです。
それが、新宿で4年ぶりに開かれることになったのです。

カラー版画は、長年、ニューヨークで暮らすアーティストでなければ描けない鮮やかな色、美しい空間がみられます。
ステンドグラスは……美しいとしかいいようがありません。ガラスに色をつけるのでなく、いろいろな色、模様のガラス素材を生かして作品にいかすので、本当に光によって微妙なガラスの陰影が楽しめます。
本当のステンドグラスの素晴らしさを知りました。

今回も即売されると思いますので、ぜひ、ニューヨークファンの皆様、いらしてくださいね!

2009/09/22

12月にニューヨークへ

2006年11月に行って以来、なかなか行く機会がなかったニューヨークですが、今年12月にいきます。もう宿も決め、航空券も早々買ったのですが、なんとノースとデルタが合併し、つい数日前に格安成田ーNY直行便の案内がメールで届いた。うーーん、買ったチケットも早割りでそのときは安い方だったけど、それより約2万円近く安いんだもん。キャンセルすると半額近く取られちゃうし、会社がどうなるかわからない航空会社のチケットはそのままにした。

今回は自分の映画の上映会と観光。上映会は下記の通りです。もし、この時期にNYへいらっしゃる方、ぜひ観にいらしてください。また、NY在住の皆様もお待ちしています。

「心理学者原口鶴子の青春~100年前のコロンビア大留学生が伝えたかったこと~」(95分)
Psychologist Tsuruko Haraguchi
--Memories of Her Days at Columbia Univ. in the Early 1900s--
2009年12月6日(日)15:00-17:30  英字幕付き
Millenniumシアター  66East 4th St. New York, NY 10003 イーストビレッジ実験劇場La Mamaのお隣りです
入場料 $10監督の挨拶、Q&Aがあります
座席数 100名 前売りチケットなし、予約はとりません。お早めにお越しください。
お問合せ 03-5991-3486

作品詳細は、作品HPが左の欄の関連HPコーナーにありますので、ご覧ください。

観光はブルックリンとエリス島、フィラデルフィアなどこれまでゆっくり見たくても時間がなくて回れなかったところを見れたらいいなあと思っています。いま夜になると最新のニューヨーク観光本を手にあれこれ行きたいところをマークしています。実際、ニューヨークに行くと、根性なしなので、疲れて朝寝坊し、結局計画した観光地へいかれないなんてことに。食事も心配。サンドイッチのお店で、どの組み合わせにするか、サラダはどれに、ドレッシングはなど質問されるのがいやでマクドナルドかラーメン屋にしか一人で行けない臆病者です。

2009/08/02

恵美さんとその子さんに会いました!

このブログ、最近頻繁に更新しているような気がする。
まあ、これまで6ケ月に一度ぐらいだったから、読者も去った後でしょう。カウントはとっていませんが、今日も多分一人、つまり私だけ。自分の老後をみているようです。前置きはいいとしてーー昨日、ニューヨークから里帰りされている恵美さんと長女のアリサちゃん、その子さんと長男のコウタ君、そして私とで渋谷のハチ公の前でお会いした。

子どもたちの大きくなったこと!アリサちゃんは9月から中学生。コウタ君は9月から幼稚園の年長さん。このブログの映画「ニューヨークで暮らしています 彼女たちがここにいる理由」にでていただいてからはや5年が過ぎていますから…。成長するのは当たり前ですが、なんと子どもたちは英語と日本語がペラペラです。マンハッタンで育っているのだから当たり前ですが、英語を勉強してはやウン十年、なのにまだ英会話がすらすらでてこないこちらとしては、絶望的になってしまします、はい。

渋谷宮益坂にある釜飯のお店にご案内して、フーフーいいながらみんなで食べて、あまりはオニギリにしていただいた。皆な「おいしい、おいしい」と食べてくださったので嬉しかったわ。

その後、ゆっくりと青山通りを歩いて、東京ウィメンズプラザのラウンジへ。テーブルやトイレがあり、静かで、しかもタダ。子どもたちに飲み物、アイスを買い、私たちは売店でコーヒーなど頼み、楽しく旧交を温めました。

その子さんは演劇を続けているし、恵美さんは立ち上げたばかりの着物ビジネスで奔走。ほんと、後ろ盾のないニューヨークで結婚生活を送り、家計を助け、子育てして、さらに自分自身でビジネスを立ち上げるのがどれだけ大変か。ま、私も大きな支援者も、企業も何もないところから映画を企画して、奔走して作りあげる自営業なので、大差はありませんが、なにしろ、彼女たちは東京でなくニューヨークでしているのだからスゴイです。

でも、こうして取材させていただいた女性たちが、子どもを育て、自営の仕事に燃えている姿をみるのは嬉しい。力をもらえるし、また、力をあわせて何かできるのでないかと夢を抱ける。お盆過ぎにNYへ戻られるので(子どもたちの新学期のためにもう帰りの飛行機のチケットは買っているとのこと)また、それまでに東京で一度会いましょうと言って分かれた。

私もニューヨーク行きを計画しているが、どうなることやら。

2009/07/21

ニューヨークのペット

「ボクを救ってください」(エリザベス・ヘス著)を読んでいる。
ニューヨーク近郊の動物保護センター「コロンビアグリーン愛護協会」に救助された動物たちと、保護活動をしている人々のルポである。

30代後半からおよそ15年間犬を飼い、2003年看取り、2005年から猫と暮らし始めた私。犬も猫も娘が生まれたばかりのを拾ってきたのだが、飼い始めると可愛い。特に家で猫をかいはじめてからは、町の野良猫をみると、なんとも辛い気持ちになって…でもだから拾ってきて、去勢して、注射して、家で飼うところまで世話する時間も余裕もないから悶々としている。

このニューヨーク州ハドソンにある保護センターは動物を保護すると、まず新しい名前をつけるそうである。あの犬とか猫ではなくグレースとかバンディットとか。最大収容数は150匹。ほとんどは虐待や飼い主に捨てられてガリガリ状態で保護される。どうしても生きていくのはむずかしい大怪我や、病気、衰弱の場合は安楽死させ、すこしでも生きられるものは里親を探して送り出す。その里親選びも慎重で、育てる環境があるか自宅まで調べにいく。こうして、動物たちは第二、第三の生を与えられ、一生を全うするわけだ。

とても明るく、ユーモアをまじえて書かれてあるが涙なくては読めない部分もある。ペットショップの動物たちの末路は。日本もボランティアで頑張っている方々がいるが、なんとか、自治体単位でこういう施設が出来ないかと思う。動物を愛せない国が人間に優しい国づくりができるのだろうか…などさまざまなことを考えてしまう。

2009/07/13

東四丁目

ブックオフで見つけた本。「東四丁目」(ジェローム・ワイドマン著)。
1920年代のニューヨークを舞台に健気に、たくましく生きる少年と家族の物語、と帯にある。
主人公の少年はロウアーマンハッタンの東四丁目、アベニューA,B,C,Dエリアで暮らす。
少年は、1800年代に祖父がオーストリアまたはポーランドから移民したユダヤ人。気丈な母のもと貧しくも信仰深く愛情豊かに育つ。いつか成功して両親に楽をさせたいと勉強し、ボーイスカウトに励み、お小遣い稼ぎにアルバイトもしている少年だ。その生活の中で出会った人々や、出来事を短編でつづり、一冊の本としている。

11年前の今頃、東3丁目の大学寮で2ヶ月滞在した時、ブラブラ歩いた町を思いながら読んでいった。
アベニューAにあるアパートで課題の映画の撮影をしたことがあった。鉄のハシゴのついたアパートで、すごくニューヨークらしい情緒があったが、炊事道具や食べ物が置いてないので住んでいた人に聞いたら、ネズミさんが出るからとのこと。 うーーん、それはまずい。情緒のある部屋でもネズミさんとは会いたくない。幸い撮影中はあわなかった。

撮影中はアベニューAを往復してアパートと大学寮を通った。旅行本などに書かれてある「危ない」エリアというのは少し言いすぎのようだ。ただ、真夜中は知らない。運が良かっただけかもしれないが、夜の10時ごろも歩いたが、明るく人通りもあり、普通の通りのように思えた。

本は、どの話もいいというか、心に響くものであったが、中でもボーイスカウトの話や、大恐慌のときの会計事務所でのアルバイトの話はとても印象が深かった。ジェローム・ワイドマンはミュージカル「フィオレロ」でピュリッツアー賞を受賞したそうである。どんなミュージカルか調べてみたくなった。
この本は常盤新平氏訳とあるが、氏が行っている翻訳の勉強会のみんなで訳し、氏が仕上げたとある。こういう本が読めるのもニューヨークを愛してやまない氏のおかげであると思った。
                                                                             

2009/07/03

NYの刑事ドラマっていいですね

テレビは大好きで1日中つけている。
地上波で観るのはニュース。
それ以外はWOWOW、FOXTV、SUPER DRAMA TV、ムービープラスの米英ドラマと日本映画専門チャンネルの邦画。

ニューヨークが舞台のテレビドラマはたくさんあるが、今、気にいってるのはLAW AND ORDERCSI NY。(CSIはシーズンの合間で今は休み中)この二つはNYの犯罪を解決する人たちの話。ただ、CSIは最先端の科学捜査、L&Oは平塚八兵衛のような感と足で犯人の自白を引き出す心理捜査が中心。両方とも良さがあるんだなあ、これが。とにかく刑事物が好きなのだ。どうしてなのかなあ、と思う。多分、刑事が渋くてセクシー(ここがポイント)。恋愛はするようだが、ストイックな恋愛(どういう恋愛じゃ?)、これがマイアミバイスなどと違うところ。刑事のセックスライフがあけすけに出てくると興覚めする。たとえば邦画の新宿鮫シリーズ。面白くて観てしまうのですが真田さんがすぐ手じかな女性と…ってところがどうも。犯罪現場でも必ず後ろの方に、その場所を知らせるランドマークをいれているのもにくい。あ、ブルックリンの橋を渡り、倉庫街をイーストリバー沿いに行ったところだ、とか、このアパートはコロンビア大の正門をハドソン川方向に下りた川沿いの高層アパートだとか…、へー、グリニッジビレッジのこの路地も撮影で使えるんだとか…。いつだったか、CSIマイアミのホレイショ役のデビッドカルーソーが主演していた「NYPDブルー」をCSで一挙放送(24時間ちかく)していた時は、寝ずに観ていて目がまわった。

ちなみに刑事物映画「LAコンフィデンシャル」(原作ジェイムスエルロイ)は私の大好きな映画の1本。舞台はLAですが、刑事たちのステキなこと!めがねの二代目エリートのし上がり警官、ガイピアースが次第に本物の裏も表も知った警官に成長していくところや、テレビにゲスト出演したりして人気刑事ケビンスペイシーが無念にも消されたり、熱血ラッセルクロウが最後には…。男の中に咲いた1本のバラのように美しいキムベイシンガー。なぜかあの映画をみると胸がどきどきどきどき、若返ります。NYが好きなのか、ただ刑事さんが好きなのかわからなくなってしまったわ。

どちらにしても、ニューヨークってどこを写しても絵になる。この思いって欧米のオリエント好きの人が、香港や東京歌舞伎町、大阪十三などのきらきら漢字ネオンをみてファンタスティックと思う気持ちと同じなのかしら。よくわかりませんが。

2009/07/01

6ケ月ぶり…演劇、音楽など

2009年、正月以来です。
自作の映画上映で全国を回っていました。劇場公開が一段落したので戻ってきました。

というか、数日前、「トニー賞」をテレビでみていましたら、会場がラジオシティホール。ブロードウェーの劇場街や、新装になったチケッツなどが写っていて、ついつい引き込まれました。

なんとまあ、チケッツの赤い階段の派手なこと。私が時々、いってたころは工事中でした。
「ビリーエリオット」や「ウエストサイドストーリー」など面白そうなミュージカルがたくさん。
NHKのニュースから消えて、どこいったんだあ、と思っていた有働さんが、いきいきとレポートしてましたね。英語が達者になったこと!努力家なんですね、彼女は。

東京にいてトニー賞をみると、ああ、日本人はいくら頑張っても発声、声量、運動神経、スタイルとどれをとってもかなわないいい、だから真似するよりは、日本古来の伝統的な歌舞伎や日本舞踊などで勝負した方がいいのでないか、と思ってしまう。
それと、小さいこと、細かいこと、精密なことを本当にこつこつと研究する能力はすばらしいので、研究や物づくりにもっと力を入れるべきですね。ものづくりといっても箱物はだめです。

マイケルジャクソンが亡くなられました。亡くなった日から、マスコミの報道の流れがプレスリーの時とそっくりですね。生前、化け物(プレスリーの場合はデブ)とオモチャにしていたのに、なくなったとたん偉大なアーチスト、悲しみ⇒次に本当の死因はなんだったのか、クスリか殺人か、はたまた医者の陰謀か(←いまこのへん)マイケルは肌を白くするクスリ、やせすぎ?プレスリーは肥満を止めるクスリ、ダイエットの失敗⇒遺産はどうなる、誰が得した、もうけたか⇒葬儀報道では最大の賛辞を送り⇒静まって数年後にはマイケルは生きている、歩いていたとか…。

面白おかしく思うのはいいのですが、プレスリーもマイケルも真実は唯一つ、大衆の心をとらえたこと!存在が愛そのものでしょ。素晴らしい歌声、パフォーマンスは永遠です。安らかに。

マイケルとエルビス、あともうひとりフレディマーキュリーの後を継ぐのは…この人しかいない!アメリカンアイドルシーズン8の準優勝、アダム・ランバート君です。この恐るべき歌手はフレディとマイケルの声をもち、エルビスの容姿とサービス精神。3人を足して一人にしたような奴です。彼は性的趣向もはっきりしていて、ゲイでパートナーも堂々と応援してましたね。はじけてます。度がすぎると、ロッキーホラーショーのようにおどろおどろしくなりますが、バラードからロックまで何でもユニーク。かといって芸術家っぽくないく大衆的なのが素晴らしい。
最終日になんとクィーンの演奏で「ウイアーザチャンピオン」うたいましたが、鳥肌が立つほど感動しちゃいました。フレディの歌をアダムにうたってもらってCDを!とクィーンが言ったとか言わないとか。私は、ぜひエルビスの歌を、衣装、身振りもエルビス調にして、パフォーマンスしていただきたいと願います。

2009/01/07

2009年謹賀新年

東京は正月空けてから晴天続きの毎日です。
植物には雨がないと困るのですが、やはり青空はいいですね。
ぽかぽかと陽が部屋にさし込んでくると、うきうきしてきます。
さて、今年はどんな年になるだろう。

日本もアメリカも不況不況で…
昨年、私にとってはとても素晴らしい年でした。
新作「心理学者 原口鶴子の青春~100年前のコロンビア大留学生が伝えたかったこと~」が劇場公開され、映画賞を受賞。
この作品も群馬県渋川市と東京世田谷区で上映会を開いていただきました。

「心理学者 原口鶴子の青春」の上映で全国を回り、忙しくこのブログを書くのもおろそかになってしまいましたが、世田谷区での上映会でじっくり作品を見直すことができ、製作当時を懐かしく思い出しました。また、ニューヨークにいる出演してくださった皆様のことを思い浮かべました。

本作品で1歳だったコウタ君はいま1年生でメトロポリタン美術館に近い小学校に通っています。
アリサちゃんは今度中学生。母娘で学校選びの真っ最中とのこと。
そうそう、その恵美さんが今度、着物のサイトを開きました。
http://www.kimono-experience.com/

とても美しいホームページです。ニューヨーク在住の皆様、着物を着たい時には彼女に相談してください。恵美さんは着物の着付け、習字の先生の免状をもっています。着物は花嫁衣裳も、七五三の着付けも何でもOKです。私も出来限り応援したいと思っています。頑張ってね!

去年も言ったと思いますが、今年こそ、ニューヨークへ行きたい!!!!
本作品と原口鶴子さんの映画をぜひコロンビア大学のどこかのお教室で上映したいのです。
どうなることやら。 今年も夢を追い続けていきます。
本年もよろしくお願い申し上げます。